こんにちは。まきです。
息子のゴン太は、5歳から言語療法を始めることができました。
言語療法は、訓練の部屋が個室になっていて、空いている部屋を早いもの順で選んで入ります。
いろんな障害を持つ子どもが入るので、手洗いの水道があったり、マットが敷いてたり、ベッドがあったり、部屋によって様々ですが、全ての部屋に机があって向かい合うように椅子が置いて在りました。部屋の隅に見学者(保護者)用の椅子が置いてありました。
まず、最近の出来事を話します。嫌だったことや嬉しかったことなど。相手に伝わるように話す練習と頭の中の整理、カウンセリング的なことも考えていると思いました。人は話を聞いてもらうことで、ストレスを解消できると聞いたことがあります。
5歳から8歳くらいまでは、嫌だったことを主に聞かれていました。
0か100か思考
発達障害の子は極端な思考の子が多く、楽しく遊んでいても、少しでも嫌なことがあると
最悪!
やらなければ良かった!
と、なることが多いです。ゴン太もそうで、遊園地に連れて行って、とても楽しく遊んでいたと思ったら、コケて怪我をすると泣き叫び、今までの楽しかったことは帳消しになって、最悪な日になってしまします。
何が地雷になるか分からないし、コケたりぶつかったり順番に並んだりなどの日常にあることで最悪な日になってしまうので、帰りには
最悪!
来なければ良かった!
って、ほぼ言っていました。
もう連れて行かん!
で、お出かけが終わり、帰宅する車の中の雰囲気は最悪でした。
親の私たちも、いろんな場所へ連れて行って、たくさん経験させてあげたいと考えていましたが、連れて行くのがしんどかったです。
0か100か思考の対策
作業療法でこの0か100か思考の対策で、
最近の嫌だったことをお話して。
公園でコケタこと。
それは、痛っかし嫌だったね。
100点満点で表すと何点?
100点
他に嫌だったことはある?
アイスクリームを落として食べられなくなったこと。
それは何点?
100点
コケタこととアイスクリームを食べられなかったことは
同じくらい嫌だった?
どっちの方が嫌だった?
アイスクリームを食べられなかったことの方が嫌だった。
じゃ、アイスクリームを食べられなかったことが100点だったら、コケタことは何点?
90点
じゃ、コケタことはましだったんだね。
嫌なことは、全てMAXの嫌さではなく、嫌なことは段階があって、
嫌だったけど、100じゃなかった。
90くらいかな
だんだん、自分でどの位嫌だったかを考えられるようになっていきました。
いくつか嫌なことを比べて、点数をつけて全部が100点じゃないことを一緒に考えてくれていました。
4年間この作業をしてくれましたので、0か100か思考は本当に根強くあるんだと思います。
でも、すこしの嫌なことが楽しいことをすべて帳消しにして最悪な日が多くなるとゴン太自身も辛いと思うので、0か100か思考が和らぐ方が、生きやすいと思います。
我慢できれば、楽しい時間が続く
言語療法で嫌なことには段階があることは理解できてきましたが、勝ち負けにこだわりがあるので、ゲームに負けると、この世の終わりのように泣いて怒りました。
ゴン太は、小学校入学と同時に放課後等デイサービスに通い始めました。ゴン太の通っているデイサービスでは、ゲームで遊ぶことも多く、先生や子ども同士で対戦して遊んでいました。ゴン太は、ゲームに負けると
もう辞める!
泣いて、怒って、お迎えまで気持ちを引きづって遊ぶことが出来なくなりました。
自分が勝つことしか想像できなくて、負けることはあり得ないことで、受け入れられないので、ゲームをする前に
ゲームって、勝ったり負けたりするくらいが楽しいやん。
負けても、もう一回対戦したら勝てるかもしれへんし、楽しい時間も増えるよ。
と、あらかじめ負ける可能性があることを伝えておくと、負けることもあると受け入れられるかと思います。
何度も言い続けて、2年生になるころには最後まで楽しく遊べるようになりました。
ゴンちゃんは、勝ち負けにこだわりがあるので負けると悔しそうにしていますが、相手の子に暴言を吐くことも無く、その後もゲームをして遊んでいます。
お迎えの時に先生が言ってくれていました。
嫌なことがあっても、ちょっと我慢できれば、その後も楽しい時間が続くと理解できれば、少しづつ嫌なことも我慢できるよになっていきました。
特性のある子は、この0か100か思考を持っている子が多いので、放課後等デイサービスで遊んでいると、小学校高学年になっても、ゲームで負けると
相手がズルした❕
最悪‼しなければ良かった❕
暴言を吐き続けて、号泣する子もいたので、放課後等デイサービスでは先生の介入で遊べても、学校で遊ぶ子がいなくなっているようでした。
まいっか。負けたけど、楽しかったし。もう一回しよう
と、思えられたら、楽しい時間は続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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